麹の話 |
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製麹法 |
麹を造ることことを製麹(せいきく)といいます。工程は、次の通り行います。 @精米 玄米を精米機で90%前後に精白します。 A精選 異物などを除去します。 B洗穀 米の表面に付着している糠を丁重に洗い流します。 C浸漬 米に水を吸わせます。通常は、一晩浸漬します。 D蒸し 蒸気で約1時間程蒸します。(”こうじ菌”が繁殖しやすいように米を蒸します。雑菌を取り除く意味もあります。) E冷却 約35度位まで冷却します。次の行程で”こうじ菌”が熱で弱らない程度の温度まで下げておきます。 F種付け ”こうじ菌”を蒸した米の表面に付けます。(”こうじ菌”のことを種麹(たねこうじ)とも言います。) G製麹 蒸米に種付けしてから翌々日の朝、麹が出来上がるまでの行程を製麹と呼びます。 製麹をする部屋をムロ(麹室)と呼ばられます。 前半は床(トコ)と呼ばれ、保温した専用の箱(麹床)、または台の上に蒸米をおき、厚手の布にくるんで”こうじ菌”の増殖を待ちます 2日目になると米の表面に”こうじ菌”の白い斑点が見えるようになります。”こうじ菌”が増殖する発熱により、米の温度も35度から40度位に上がり、また水分も増えてきます。 ここからは”こうじ菌”の増殖に適した35度位の温度に米の温度を制御し、水分も一様になる様に管理します。 ”こうじ菌”はカビの一種ですので増殖してくると菌糸がからんできます。そこで何度かほぐす作業を行います。これを「手入れ」と呼びます。また”こうじ菌”の菌糸は最初米の表面に生え、2日目後半から米の内部へと生えていきます。 表面に生えることを破精回り(はぜまわり)、内部に生えることを破精込み(ハゼ込み)と呼びます。 通常3日目の朝、麹は出来上がります。 F保存 保存するためには10度くらいに冷却します。 味噌を作る場合には麹に食塩を混ぜ”こうじ菌”の繁殖を抑え保存する方法もあります。 また、麹の水分を低温乾燥により下げて保存する方法もあります。 |
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