■インターネット 出来ない人から引退ネっと (98年1月) |
(社) 中小企業診断協会富山県支部 |
町田社長(町の工場経営者)と今野コンサルタント2人で「情報センターニュース」のバックナンバーを見ていたら、2年前の「Windows出来ない人はWindows(窓際旗)」のタイトルが目に飛び込んできた。このタイトル今では当たり前。でも、今回のタイトルは凄い‥・。 |
●町田 |
今野先生、この不景気にまたインターネットですか?。経済評論家の話では「長期金利が1.6%割れは100年に−度の出来事で、資本主義の歴史の中で最低金利の記録を作った。」と涼しい顔していますが、町の経営者は銀行の貸し渋りの中でやっとの思いで年越しができたんです∃。 |
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●今野 |
厳しいのはどこも同じですよ。でも、不安ばかりを並べて萎縮しているよりも、将来の飛躍のために充電と種の仕込み期間と思えば健康的です。終戦直後の焼け野原からのスタートに比べれば…。 2流の政治と経済と揶揄されても日本の製造業は健全です。 |
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●町田 |
なるほど、それもそうだ。ところで富山県産業情報センターのインターネット利用推進事業で、我が社もインターネットが無料で使えるようになりました。(パソコンと通信費は自己負担)まだホームページまで作っていないんです。今野先生たのみますヨ。 |
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●今野 |
今やインターネットは電話・FAXに続くコミュニケーション手段ですヨ。町田社長は電話するのに一々他人に依頼しますか?。企業の利用実実態調査(日経コミニケーション)では大手7割が専用線接続・中小の8割がタイヤルアツプ接続との報告もあります。 最近、専用線接続サービスが月額3万8千円(24時間使い放題)で提供されコスト競争により更に便利になると思いますから、多少の苦労は覚悟してください。 |
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●町田 |
米国では、学校のレポートは電子メール提出が普通との話ですから、日本もそうなるんですかネ。ホームページ作りは情報センターの講習会を受けることにして。ところで、インターネットと付き合うとカタカナ語がやたら多くて「SOHO」は何のことですか?。 |
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●今野 |
SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)直訳すると零細企業・家庭内企業となりますが、パソコンとインターネットを駆使して全国・世界をターゲットとしているベンチャースピリットにあふれる元気な企業と訳します。大企業では専任者の対応や、新製品を追いかけるパソコンマニアでもなく、限られた予算と人的配置の中で多少の苦労は必要ですが‥・。 扱う商品やサービス・労務の提供までアイデア次第で大きな工場や事務所を必要としないニュービジネスです。 |
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●町田 |
昔、内職でニットのセーターや電気部品の材料を家庭の主婦に配り、子育てしながら作業し、中・完成品が出来たところで業者が集めて回る、あれのインターネット版も考えられますネ。 |
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●今野 |
さすがに冴えてきましたね。インフラ環境が進化すれば、色々な雇用形態や業態が発生してきます。 |
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●町田 |
ここでも、人材の確保と育成がキーワードとなってしまう。・・・でも、無い物は他で補える良い時代になったんだから、専門家は失業する程いるし、情報センターを利用すれば安心だ。すると経営者は種まきに徹すればいいのかな‥・。 |
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●町田 |
インターネットが使えないのなら引退ネですが、そうでないならチャレンジですよ。アメリカのエコノミストが「ビック・イート・スモール(大が小を飲み込む)」から「ファースト・イート・スロー(変化に速い国や企業が遅いものを食べてしまう)」になったといっています。町田社長、今すぐ行動をおこして下さい!! |
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●繁田 |
日本の行政改革は悠長ですが、町の経営者は生活が掛かっていますからネ。国士が狭くて地下資源の乏しい日本人もっと和恵を絞って働きましょうよ!!。 (西田 二郎 nishida@toyama−smenet.or.jp) |